介護記録アプリのアクセス権限|共有端末と過去記録を守る
介護記録は多職種で共有しますが、全情報を全員へ同じように見せる設計は安全とは限りません。勤務中の必要情報、記録の訂正、家族連絡、管理出力を役割と担当範囲で分けます。

先に結論職種だけでなく担当利用者、勤務期間、記録種別、状態を組み合わせ、共有端末と退職後のアクセスまで実地で確認します。
職種・担当・勤務で見える範囲を決める
介護職、看護職、相談員、管理者などの職種に加え、担当利用者、勤務中のフロア、応援期間を確認します。申し送り、生活記録、連絡先、請求関連では必要な範囲が異なります。職種名だけで広い権限を付けず、業務上必要な画面と操作を一覧にします。
緊急時に必要な情報へ到達できない設計も危険です。通常時の最小権限と、責任者が確認して一時的に参照する手順を分けます。医療・介護判断や緊急報告はアプリだけに任せず、施設の現行経路と責任者確認を維持します。
共有端末で前の利用者情報を残さない
共有タブレットでは短時間で職員が入れ替わります。ログアウト後に前の利用者名、検索結果、写真、下書き、通知本文が残らないか、ブラウザの戻る操作やアプリ再起動も含めて確認します。簡単な共通暗証番号だけで全記録へ入れる状態は避けます。
入力途中で職員が交代した場合、誰の記録として保存されるかを明確にします。端末紛失時は端末単位で停止し、別端末まで使えなくしない手順を用意します。画面ロック時間は現場の作業を妨げない範囲で実機確認します。
訂正・家族連絡・出力を別操作にする
記録の誤りは修正できる必要がありますが、確定済み記録を無履歴で上書きしません。変更前後、理由、実行者、確認者、時刻を残し、削除は限定します。既読、確認済み、対応中、完了を分け、読むだけで対応完了にしないことも重要です。
家族向け連絡、印刷、CSV、一括ダウンロードは通常記録とは別権限にします。連絡先や記録を誰へどの範囲で共有するか、保存・削除期間を施設規程と責任者が確認します。開発側の判断で個人情報を増やしたり、自動削除したりしません。
異動・退職・復元を匿名データで試す
異動、応援終了、長期休職、退職を再現し、停止後に古い端末、通知リンク、保存済みURLから開けないことを確認します。過去記録には当時の職員名と役割を残し、退職者を削除したことで記録者が空欄にならないようにします。
匿名の利用者と職員で、入力、申し送り、訂正、出力、権限変更、アカウント停止、バックアップ復元を一巡します。復元後の件数だけでなく、担当範囲、記録者、確認状態、変更履歴を照合し、一チームで安全に使えてから対象を広げます。
相談前にそろえるもの
- 職種・担当・勤務範囲
- 共有端末の切替
- 訂正履歴
- 家族連絡・一括出力
- 異動・退職・復元
全部そろっていなくても構いません。分かる範囲を確認し、業務ルールや金額に関わる部分は担当者と一緒に決めます。